こんにちは、シャンティ(@asiameisou)です。
皆さんは、自分の家にある棚から溢れた本を見て悩んだ事ありませんか?よし!売りに行こう。はたまた処分しようと考えたと思います。近年、断捨離ブームですよね。まず、処分する物として書籍や洋服などが選ばれると思います。
最近だと、メルカリやヤフオク、ラクマなどがあります。手軽に取引出来るので、スマホを持つ方ならお使いの方も多いでしょう。ただ、やりとりして梱包して発送してと面倒な工程がだるいと思う方も案外多いと思います。
そもそも私は、古本屋の店主なので、毎日やりとり梱包、発送の毎日ですので、大袈裟かもしれませんが、息をする様に梱包し華麗に発送します笑 完全に無意識で一つの作業に3分かかりません。ただ商売ではない方は、時間が無駄に掛かるしそんな時間が勿体ない。面倒だし捨てるという方もいると思います。しかし、捨てるというのは、最終手段で良いと思います。だって折角購入した物をただ捨てるのは勿体ない気持ちになりませんか?
本なら古本屋へ、服なら古着屋へ1番時間もかかりませんし、面倒もありません。そして、お金も手元に残る。今まで使っていた物を捨てるより次の必要な人に渡る方が有意義ですよね。
さぁこれからが本題です。
手元にある本を売るのに、どんな古本屋に売るのが良いのでしょうか?古本屋店主の私が経験と知識から自分の仕事抜きで一般の方に古本を売るならどんな古本屋に売れば良いかお教えします。
古本屋は、大きく分けて二つある。
まず一つ知って欲しい事があります。
実は、古本屋には、専門分野があります。
一般の方には、区別が付かないかもしれません。しかし、大きく分けて古本屋には、二つの種類が存在します。専門店とチェーン店。専門店は、昔ながらの古本屋さんです。そしてチェーン店は、Book ◯ffさん等どの街にもある古本屋さんです。イメージ湧きましたか?
古典的な古本屋とは
このご時世、あまり馴染みがない方も多いかもしれませんね。地方都市では、どんどん時代の流れで減って来ています。イメージとしては、古臭く本が店内に所狭しと積まれていて奥から店主さん(お爺ちゃん)が出てくる。昭和の匂いぷんぷんですね。因みに私が営んでいる古本屋はこのタイプです。
チェーン店舗型古本屋とは
俗に言うbook ◯ffやゲ◯、他にも色々ありますが、全国的大型リサイクル古本屋さんを指します。一般に古本というモノに馴染みのない方でもこういう古本屋さんには、一度や二度行った経験はあるんじゃないかと思います。
古典的な古本屋が買取る本を知ろう。
古典的な古本屋が主に買取る本とは、どんな物だろうか?
- それぞれのお店が扱う専門ジャンルの本
- 古書として希少価値のある本
- 市場的に価値がある本
正直、上記の条件は、古書を知る人にしか価値は計れません。特に下の二個は一般の方には難しいかもしれません。古本屋を営む私ですら日々勉強の毎日です。ただ、後世に残す本は、いつまでも価値が下がらず次世代も読み継がれるものが、古書として価値があるのです。
こういう本を古本屋は欲しています。
これだけの書籍が出版されている現代において、どの本が後世に残せるだけの耐久性(内容)があるか?この価値を計るには時間が掛かるのです。これが今も残る古本屋の仕事と言えます。
チェーン店舗型古本屋が買取る本を知ろう。
今度は、チェーン店を有する大型古本屋が買取る本とは、どんな物だろうか?
- とにかく状態の良い本
- ISBN(国際標準図書番号)がついている本
- 人気のある本
こんな事を言うと語弊があるかも知れませんが、基本的には、古本について知識のある方が店員をしている訳ではありません。店の仕事をシステム化してそれをこなしているので、バーコードで読み取り会社が決めた価値で古本の買取値が決まります。
自分が処分したい古本は、どちらに売るか
まず悩むのは、自分が持っている本は、どちらの古本屋に売るのが良いか?売る側からすると何を置いても、高く買い取ってもらいたいって言うのが本音です。
簡単に言うと最初に売りに行くのは、絶対的に専門店がベストです。
その理由は、
- チェーン店より専門店の方が専門書を高く買い取ってもらえる。
- 古本の知識がある為、安心感がある。
- 査定は基本的に無料。
- 丁寧な査定をしてもらえる。
- 個人店だからある程度融通が効く。
専門店で買取れない本は、チェーン店に持って行くと専門店では値段が付かなかった本も少額(約5円から10円位)で買取して貰える場合があります。
ハシゴして持って行くのが面倒なら
処分を考えている本がどんな本か考える。
専門的ジャンルなどに特化した書籍を読むのが多い方は断然、古典的な古本屋をオススメします。ジャンルに特化した専門書、堅めの本、古くて経年劣化がある本(昭和初期の以前)、希少な本、ISBNが無い本、思い入れのある本。本が好きで書籍を買い集めていた方はこれに該当します。
雑誌やベストセラー本、漫画、新刊書店で平台に乗っている本をお持ちの方は、断然チェーン店型店舗に行くのをオススメします。人気があって不特定多数が読む話題の本など時代時代でどんどん変化する本は古本屋ではなくチェーン店の方がお値段が付く事が多いです。
ネット買取はどうなの?
近年、ネット買取も沢山増えています。
ちょっとGoogleで古本、買取なんて検索したら沢山ありますよね。個人的には、それでも良いと思います。
箱が送られてきてそれに梱包→配送業者に電話→取りに来た配送業者に渡す→買取会社が査定→振込
上記が一般的な取引の進め方です。
しかし、案外行程がありますよね。それなら地元の古本屋さんに出張買取しに家に来てもらうのが、絶対的にオススメですね。
電話→古本屋来訪→現金手渡し めちゃくちゃ楽ですよね。自分で行うのは電話だけです。ただそれだけ
遺品として残った古本はどうしよう?
こういう話最近本当に多く聞きます。昔の世代は、本のみが娯楽であり書籍をため込んだ方が、万一、亡くなると遺族がその本の処分に困る場合があります。何故困るのか?それは、遺族に本の知識が無く価値があるのか無いのか、わからないからです。
この場合、1番多いパターンが古紙回収へ一括処分です。本当にこれは、亡くなった方への冒涜にも近い行為です。自分が大切にしていたコレクション無許可で捨てているのと同じですからね。よく考えてみてください。自分が大切にしている物が仕事に行ってる間に全部捨てられたらどうですか?悲しい気持ちになりますよね?まさにこれです。
価値がわからないならまず、古典的な自分の街の古本屋さんに電話して見てもらうのが1番です。もしかすると希少な本や、ニッチな需要のある本があるかも知れません。当然ですが、次に繋がる場合の方が多い為、亡くなった方も満足できる結果となります。
まとめ
古本の処分に困ったらまずは、古典的な街の古本屋さんに連絡するのがベストです。その後にチェーン店型店舗に行くのがオススメですね。
本読む方も相対的に見ると以前よりも少なくなっています。本よりも動画やゲームなど沢山の媒体がある為です。ただ本を読む行為は、どの媒体よりも頭に残ります。確実に自分の中で最高の経験値蓄積媒体になる事は昔から変わりません。
今回は、処分する本について、古本屋をどう選ぶか?古書店主の私が解説致しました。これは、あくまで目安ですので、今後棚から溢れた本をどうするか?その本の行く末について、参考にして頂けたら幸いです。
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