北海道にある謎の洞窟遺跡に行ってきました。
その名は、国指定史跡『フゴッペ洞窟』
北海道に住んでいる人ですらあまり聴き馴染みが無いかと思います。小樽・夜市付近にある昭和25年に海水浴に来ていた中学生の大塚誠之助に発見されたものです。北海道札幌南高等学校で郷土研究部に属していた兄の大塚以和雄に知らせた事で当時一躍有名になりました。その後、発掘調査が始まり昭和28年に国指定の史跡に指定されました。
フゴッペ洞窟の場所
フゴッペ洞窟は札幌から約53km1時間半位で到着します。札樽自動車道を利用するともう少し時間短縮できますね。札幌からは、案外ロングドライブになりますが、海岸沿いで景色も良いので楽しく運転できます。
場所は
小樽駅と余市駅のほぼ中間地点です。バスでも行けるようですが、場所から見ると少し不便ですよね。ただ、行けばわかるんですが、観光地としてはかなりおススメなので損はしません。
フゴッペ洞窟は何故ここに存在するか?
海岸から一本入った場所にあるこの洞窟は、約5000年前に起こった縄文海進と呼ばれる海面上昇で削られたできた洞窟のようです。
現在となっては国道5号線の側にありますが、太古の昔には、海底だったと記されていました。
施設を見て歩くとわかるのですが、出土した物も基本的には、漁で採られた魚や貝などが多く出土しています。海岸線は断崖絶壁が多く、フゴッペ洞窟も不思議な施設の形状となっており、建物の後ろに大きな山?岩肌となっています。
施設だけ見ても面白いですね。山と建物を無理やりくっ付けたかの様な不思議な形状です。これを見ればわかりますが波の浸食で洞窟化した場所だとわかると思います。
フゴッペ洞窟の壁画
フゴッペ洞窟で有名なのは、やはり壁画よね。
この壁画の数がナント200以上残されていて、当時住んでいた方々がどういう意図で記したのか?妄想して楽しい夢が見れるレベルで楽しめます。
壁画が記されたのは、縄文文化の後、本州では弥生時代に北海道では、縄文時代が続き所謂「続縄文時代」という時代のものと言われています。
壁画には、頭に角を持った人や背中に羽が生えている人など、本当に人間なのか?と感じられるような人物画が描かれています。説明によるとシャーマン的な人間が儀式により扮装した絵ではないかとされている様です。一見、宇宙人や異星人じゃないかとも捉えられますよね。
壁画洞窟なら世界的に見てもフランスのラスコー洞窟やオーストラリア、あとはマヤ遺跡なんかも有名ですよね。ただ日本では、唯一と言っても良いのがこのフゴッペ洞窟と近隣にある手宮洞窟とされています。
残念ながら施設内は撮影が禁止されています。
施設内は、完全に温度調節がされており、強度ガラスで保存が完璧。壁画の保管に余念が無い状態ですが、しっかり壁画が見やすいスポットライトもあり何方にも楽しめる施設です。
フゴッペ洞窟グッズ(Tシャツ)
最後に紹介したいのが、入口の所にあったフゴッペ洞窟グッズ!
夏の季節に着たいTシャツも販売していました。それも翼のある人の壁画を象った何ともクールなTシャツです。画像がないのですが、ちなみにこんなプリントです。確か1500円位だったと思います。
形状としては、やはり異様かもしれません。下手したらUMAや宇宙人にも見えます。
まとめ
フゴッペ洞窟如何だったでしょうか?初めて名前を聞いた方もいると思います。余市に観光に行った時には、必ず寄って欲しいある意味、太古の息吹を感じ取れるパワースポットとも言えるかもしれません。
遺跡や歴史が好きな方には、絶対楽しめるスポットですのでおススメです。
- 休館日:毎週月曜日と祝祭日の翌日(月曜日が祝日の場合は開館)
- 冬期間閉館:12月中旬から4月上旬
- 開館時間:9時~16時30分
- 入館料:大人300円、小中学生100円、 団体(20名以上)2割引
- 見学所要時間:約30分
- 札幌中心部から札樽自動車道を利用、約53キロ、約1時間
- 交通案内:中央バスで余市駅から「フゴッペ洞窟前」下車、徒歩1分
- 駐車場:無料
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